技術情報
1mm厚アルミナに高アスペクト比ストレート孔を作成!
材質を問わず、高精度な加工を得意とする超短パルスレーザ。
ミクロンレベルの制御を実現する一方で、厚い材料の貫通を苦手としています。
また、レーザ光の特性により、加工部が先細り形状となる特徴も…。
今回はそんな苦手を解消すべく技術開発を重ね
入口径、出口径ともにΦ0.1mmの孔加工を
1mm厚のアルミナプレートへ実施!
アスペクト比10倍を誇るストレート孔を加工いたしました!
200倍拡大画像 出射側
200倍拡大画像 入射側
過去にも0.5mm厚ファインセラミックスへの孔加工をご案内いたしましたが
今回開発した方法では、倍の厚みへのストレート孔を実現しています。
弊社独自の特殊光学系を用いることで
通常テーパー形状になってしまう貫通穴を
ストレート形状にすることが可能になりました。
ストレートにするだけでなく、
逆テーパーなどのテーパー角を制御した加工も可能です。
材質を選ばない超短パルスレーザ加工の強みも残しているため
アルミナよりも高硬度の窒化珪素、炭化ケイ素、ジルコニアなどへの
孔加工、切断加工にも、もちろん対応可能。
レーザ加工は非接触のため工具摩耗によるコストもありません。
熱影響の少ない超短パルスレーザ加工は
バリやダレのないきれいなエッジを実現可能なため
狭ピッチやより小径の孔加工にも活用いただけます。
材質、寸法、孔数に応じて加工時間は異なりますので、
試作をご検討の際には、是非お問い合わせください!
加工のご相談はこちらからお送りください。