技術情報
グラファイトペーパーへの各種微細加工
耐熱性が高く、潤滑性や導電性も備えるグラファイトは
エンジンやノートパソコンにはじまり、飛行機や食品関係にまで幅広く活用されています。
今回は厚さ25μmという箔状のグラファイトペーパーに、
超短パルスレーザを用い、切断、ザグリ、各種溝加工を行いました。
条件を変えて浅いザグリ、深いザグリ、切断の3段階を掘り分ける
微細なピコ秒レーザ加工をご覧ください。
切断加工
厚さ25μmのグラファイトペーパーを切断いたしました。
薄いワークをそのまま加工すると折れやシワなどが発生するリスクがあるため、
保護フィルムとして、グラファイトペーパーの裏面に
厚さ100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)を貼り付けました。
今回の加工では、PETフィルムも合わせて切断されたため
二枚重ねて切断したような加工外観となっています。
このように、通常では加工が難しい箔材等も
保護フィルムの貼り付け等を行う事で対応可能です。
ザグリ加工
ザグリ深さ:20μm
ザグリ深さ:8μm
溝加工
溝幅:30μm
溝深さ:10μm
格子溝加工等、任意のパターンで溝加工を行えます。
関連加工事例はこちらをご覧ください。