表面を傷つけない、ガラス内部マーキング
今回は、少し変わった加工事例をご紹介します。
テーマは、ガラス内部へのマーキング加工です。
マーキングというと材料の表面に印字したり、刻印したりするイメージをお持ちではないでしょうか。
しかし用途によっては
「表面には傷をつけたくない」
「洗浄や接触でマーキングが消えてほしくない」
「外観や機能面への影響をできるだけ抑えたい」
といったニーズがあることも…。
そこで今回は、ガラスの表面ではなく、内部にマーキングを入れる加工を試作しました。
写真では少し分かりづらいかもしれませんが、
このマーキング、なんとガラス表面ではなく、ガラス内部に加工されています!
ガラス端面

ガラス表面
ガラス内部
ガラス内部へのマーキングは、
表面に傷を作りたくないワークへの加工用途に大活躍します。
たとえば、医療・分析機器向けのガラス部材や、
半導体製造装置まわりの管理用マーキング、
識別番号や位置合わせ用の目印など、
表面状態が重要になる部品への応用が可能です。
ちなみにガラス内部へのマーキングにおいてこのような黒っぽい色は珍しいと思います。
弊社でも通常実施しているガラス内部へのマーキングは白色か虹色です。
今回の報告は別の実験中に偶然できた副産物です。
そのためまだ開発段階であり、
マーキングの見え方やサイズ、深さ方向の位置、視認性など、
用途に合わせて詰めるべき点は残っています。
それでも、表面に直接加工しないマーキングという選択肢は、
今後おもしろい展開ができそうなテーマです。
「ガラスに印をつけたいけれど、表面は傷つけたくない」
「洗浄や接触の影響を受けにくいマーキングを検討したい」
「医療・半導体向けのガラス部材に識別性を持たせたい」
といったご相談がありましたら、ぜひお気軽にお声がけください。