技術情報
ニトリルグローブへの極細孔加工
ニトリルゴム製グローブに貫通孔を加工いたしました!
様々な場面で使用されているニトリルグローブですが、
実は新品の時点でも、1.2~3.75%程度のピンホール発生率があるのをご存じでしょうか?
それ以外にも、薄いニトリルゴムは使用中の引っ張りや摩擦など
ちょっとしたことで簡単に小さな穴が貫通します。
こういった孔はピンホールと呼ばれ、
ウイルスや細菌などが直接手に触れるリスクとなっています。
今回はレーザ加工を用い、疑似的なピンホールをつくってみました。
使用後の手袋のピンホールは利き手の反対側の親指、人差し指に多いと言われています。
そのため、今回の加工はニトリルグローブの指先に実施いたしました。
厚み80μmの極薄いニトリルゴムにも、Φ50μmの孔が貫通しているのをごらんください!
出口側
入口側
偶発的に開いた穴でなく、狙って開けている穴のため
ご希望の位置、穴径を高精度に制御して開けることが可能です。
材質を問わない超短パルスレーザ加工ですので、
絶縁グローブなど、様々なところに疑似ピンホールを作成いただけます。
疑似欠陥、樹脂加工へのご相談はこちらからお送りください。