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技術情報

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メディカル用ブレードチューブへの切断加工

今回は、メディカル用ブレードチューブへの切断加工をご紹介します!

入手したチューブの素材は、
外径Φ2.3mm、内径Φ2.18mm(肉厚60μm)のポリイミドに
厚さ20μmのSUSブレードが入ったものです。
こちらのメディカルブレードチューブに対し、
0.7mm×15mmの切断加工(開口加工)を実施いたしました。

ポリイミドとSUSでは加工閾値が違うため、
従来のレーザの場合、それぞれの材料を切断する事は出来ても
今回のような積層体では、良好な加工結果を得ることは出来ていませんでした。
これは、ポリイミドの切断条件ではSUSが切断できず、
SUSの切断条件では、ポリイミドへの熱影響が発生してしまうためです。

今回、熱影響の少ない高ピークパワーの超短パルスレーザを使用することにより、
閾値の壁を越えた微細加工が可能となりました。
同時切断しているにも関わらず、異なる素材の加工性の差が感じられずキレイに加工出来ています。

カテーテル等、医療分野をはじめとしてさまざまな分野で使用されているポリイミドチューブに
柔軟性及び強度の向上を目的としてSUSブレードを編み込んだ、メディカル用ブレードチューブの加工をご案内いたしました。
この切断加工事例、今後の医療分野の開発にお役に立てないでしょうか?

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