レーザ新報(2017.9.18)掲載記事

レーザ新報 レーザ加工 現場ルポシリーズ
『今現場で何が起こっているか!』VOL.17 No.186

極短パルスレーザによる高付加価値アプリケーションを見つけ、生産技術を確立!
株式会社 リプス・ワークス

 

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レーザ微細加工に特化し、国内トップクラスの技術力、開発力を有するレーザジョブショップである㈱リプス・ワークス(本社=東京都大田区東糀谷6―4―17 OTAテクノCORE409、代表取締役CEO 藤田幸二、03―3745―0330)は、ピコ秒レーザ加工システム、フェムト秒レーザ加工システム、円筒内外面レーザ加工機、大面積平面・円筒外周レーザ加工機など、様々な微細加工用レーザ加工機を保有し、顧客から依頼された受託加工、アプリケーション開発に取り組んでいる。
同社は、市販のレーザ加工装置を導入するのではなく、レーザ発振器を購入し、自社で光学系、駆動系を設計・開発し、加工システムに組み上げることで、同社にしかできない様々なレーザ微細加工を実現し、そのような姿勢が各方面から高く評価されている。
同社が開発したレーザ微細加工技術を以下に紹介する。

四角錘凹凸加工:㈱リプス・ワークス1.レーザマイクロテクスチャー
マイクロテクスチャーは、表面機能向上のための加工技術として、様々な分野での応用研究が進められている。レーザ熱加工等、従来技術によるマイクロテクスチャーは、表面に発生するバリを除去するために、再研磨加工などの追加工が必要となり、要求どおりのテクスチュアを形成することが困難であった。しかし、極短パルスレーザを使用した非熱加工により、光学部品金型のような複雑な形状、摩擦係数低減のためのディンプル加工等が可能となり、様々な分野で実用化の道が開かれつつある。

 2.レーザ微細穴あけ加工エンジンシリンダとピストン加工例:㈱リプス・ワークス
現在同社では、様々な素材への微細穴あけを行っているが、例えばSUSの微細穴あけにおいては、従来のレーザ加工では、熱によるバリやドロス等の溶融物の発生が避けられなかった。
また厚さ0・5㎜以下では、熱の蓄積による材料全体の歪みが生じてしまうと言う問題があった。
しかし、熱影響の少ない極短パルスレーザで加工することにより熱歪みを抑制した微細多孔加工が可能となった。

同社・代表取締役COO・井ノ原忠彦氏によると、「極短パルスレーザは、従来のレーザに無い特性を持っており、特に微細加工において多くの可能性を秘めているが、当社が取り組み始めた当初は、極短パルスレーザのアプリケーションなど無い状態からのスタートだった。極短パルスレーザの特性を探りながら、試行錯誤の連続の中で、極短パルスレーザアプリケーションの確立に取り組んできた。極短パルスレーザに適した素材、加工法を自社で確立し、その分野のお客様に提案する。その繰り返しで少しずつ極短パルスレーザのアプリケーションを増やしてきた」と話す。
また、加工の結果を見た顧客から「装置を導入したい」との要望も多いため、同社では独自の加工ノウハウを盛り込んだ量産対応加工システムの構築も手掛け、システムインテグレータとしての地位も確立しつつある。

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